調査研究
関西空港調査会主催のセミナーにおいて弊社研究員2名が講演を行いました

6月26日(木)に関西空港調査会主催のセミナーにおいて取締役調査研究部長 岩﨑平、上席調査研究員の黒川隆一が講演を行いました。当日は航空・空港に造詣の深い学識、行政、企業、ご関係の皆さま、約100名に参加いただきました。
取締役調査研究部長の岩﨑からは、「国内線を取り巻く環境」の講演を行いました。昨今、本邦航空会社の国内線事業はさまざまな要因により収支が厳しいと報じられています。今回のセミナーでは、最近の有識者会議での議論を振り返り、大手二社と米国航空会社の国内線事業の事業構造を比較し、国内線事業にどのような変化が起きているかを論じました。また、日本国内における鉄道との競合や航空利用率の分析も行っております。結びでは、航空ネットワークの維持に向けて、より航空の強み(速達性)を活かすには何が求められるのか?長距離路線の充実、他交通モードも含めた協調・協力の推進、国・地域による補助のあり方、規制緩和などを他業界・他国事例も参考にしながら早急に検討するべきと示唆を述べています。


上席調査研究員の黒川からは「航空会社の脱炭素の取り組みとSAFの最新状況について」講演を行いました。
2050年ネットゼロに向けて、航空分野においては主に航空機から排出されるCO2削減対策として、「省燃費機材への更新」「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の活用」「運航の工夫」に取り組んでいます。
今回のセミナーでは、最も有効な削減手段であるSAFの活用に関する最新状況についての調査結果を発表いたしました。
SAFの普及促進に関する各国の規制や支援、航空会社のSAFの調達状況、および現状は数量不足と価格高騰による目標達成への危機感を説明し、結びはSAFの普及促進における課題解決に向けて、関係者が取り組むべき事項についての示唆を述べています。

