調査研究
2025年度「JAL航空みらいラボ 調査・研究報告会」を開催しました
2026年3月19日、野村不動産天王洲ビルのウイングホールにて、JALグループ社員を対象とした「2025年度 JAL航空みらいラボ 調査・研究報告会」を開催いたしました。
本報告会は二部構成で実施し、第一部では当ラボの最新の研究成果を、第二部では外部有識者をお招きした特別講演および共同研究報告を行いました。
第一部:JAL航空みらいラボ 調査・研究報告
- 2025年航空業界振り返り(航空事業調査研究部 町田 泰志)
「供給制約」や「エアライン再編」などのキーワードを通じて、2025年の航空業界の動向とトレンド変化を振り返り、2026年に向けた示唆を考察しました。 - 航空分野における脱炭素化の現状と課題に関する俯瞰的考察(航空事業調査研究部 鐘 日尭)
航空業界が掲げる「2050年CO2排出ネットゼロ」の目標達成に向けて、次世代航空機の開発や運航効率の改善施策、および持続可能な航空燃料(SAF)、といった3つのアプローチを解説し、カーボンクレジットの活用策にも触れながら、持続可能な航空輸送を実現するための今後の方向性を提示しました。 - AI統合型リアルタイム乱気流予測による運航安全革新プロジェクト(産学共創部企画研究グループ 小嶋 雅之)
晴天乱気流の現象解明から予報モデルを構築し、高精度かつリアルタイム更新が可能な予測技術の確率を目指す共同研究について発表しました。 - デジタル技術を活用した現場ハザード抽出システムの研究(航空安全調査研究部 中島 徳顕)
グランドハンドリング業務を対象に、「現場で実際に行われている作業」をデータ化し安全管理に応用する、新たなアプローチの検証概要を発表しました。 - 『やさしく学ぶ ホスピタリティの世界』出版の意義と研究的価値(産学共創部次世代育成グループ 大村 美保)
2026年2月に発刊した書籍の背景と、最前線の実践知と大学講義での理論知を融合させた研究価値について報告しました。
(左から報告順に町田、鐘、小嶋、中島、大村)
第二部:特別講演・共同研究報告
- 特別講演「地経学の重要性 〜最新の国際情勢を踏まえて〜」
東京大学公共政策大学院教授であり地経学研究所所長を務める鈴木一人教授から、経済と安全保障が融合した「経済が武器化する時代」の思考として注目されている「地経学」の重要性についてご講演いただきました。 - 共同研究報告「外国人旅行者の国内流動分析 〜インバウンドの周遊と航空分担率〜」
東京科学大学花岡伸也教授にご登壇いただき、「訪日外国人流動データ」を用いたインバウンドの移動実態と交通手段に関する、弊社との共同研究の成果をご報告いただきました。 - 特別講演「『変化の時代』にどう向き合うか 〜直近の国内情勢、政策動向を踏まえて〜」
日本航空シニアフェローの篠原康弘氏から、社員が理解をしておくべき国内の最新情勢、 政策・経済動向を「読み解く視点」について講演いただきました。
(左から報告順に鈴木一人教授、花岡伸也教授、篠原康弘シニアフェロー)
多岐にわたる発表や講演を通じて、参加したグループ社員一人一人が「変化の時代」における新たな価値創造への意識を高める貴重な機会となりました。
JAL航空みらいラボは、今後も社外の学術機関などとも連携し、多角的な調査・研究活動を通じて、航空業界の持続的な発展とイノベーションの創出に貢献してまいります。